ISO9001担当者のぼやきさん(以下,ぼやきさんとしますね)から,トラックバックがありました。
ぼやきさんの意見で,
『社長の発言に信頼がないからです。うち会社は大企業の子会社です。社長は通常3年おきに親会社からやってきます。これまでの社長は3年間という限られた任期では、経営改革を行うどころか方針を決める事さえできませんでした。』
とありました。
これは,トップがトップの働きをしていないからですね。目的(ビジョン)と目標(マイルストーン)が社長の頭のなかに描けないと,それを社員に示すことはできません(自分の頭の中に伝えられるだけイメージが具現化されていなければ,伝えられないのは当たり前です。そこが理解できない経営者が意外と多いのです)。
コミュニケーションをしようと,決まりを作っても,『QMSでは部門内でミーティングを行いなさいというルールを作成しましたが,議事録の作成を義務づける事はできませんでした。』ということになってしまうのだと思います。コミュニケーションとは,ミーティングでなくても構わないのです。コミュニケーションは,マスコミュニケーション,インターパーソナル(2way)コミュニケーションもあり,スタイルはさまざまです。
議事録というスタイルについても,会議でノートにメモを取ったり,ホワイトボード(コピーできるもの)にメモしていれば,これも立派な議事録です。形にとらわれなくても,ISOで要求されている記録としてとっておける訳です。
何のために記録にするかの目的を間違えていなければ,きれいか汚いかは関係ありません。
話を戻しますね。
3年でも改革を出来る社長はたくさんいます。ぼやきさんの社長には,目的を目標がないからでしょうか?腰掛OLと同じ,腰掛社長?なのでしょう・・・。(言い過ぎですか?)
スーパー顧客満足度ランキング全国1位の会社「クイーンズ伊勢丹」って知っていますか?
ここも,以前は,ぼやきさんの会社のようだったんですよ。(信じられないけど・・・。)
田村弘一氏(前クイーンズ伊勢丹代表取締役社長,前同社取締役会長,現在,社団法人日本セルフ・サービス協会シニアアドバイザー就任)が,社長のときに立て直した会社です。
田村氏の講演を私は,聴講したことがあります。そして感激して詳細レポートを作って,うちの会社のプレジデントに示しました。(もちろん,田村氏に許可を戴きました。)
ぼやきさんのぼやき?が,それにだぶるので,ここに紹介します。
(活字で不特定多数が見る媒体に詳細には記載できませんので,さわりだけですが・・・。)
田村氏が社長に就任した当時はどうしようもないスーパー(暴言すみません)であり,ぼやきさんの会社と同じように,親会社(伊勢丹)からの出向で,畑違いのスーパーの社長になったそうです。
クイーンズ伊勢丹に出向を命じられ,会社を目のあたりにした時は,はっきり言って上の真意を測りかねたそうです(整理して帰ってこいというのか?立て直せというのか?)。
それが今やCSナンバーワン!ですからね。凄いです。
社員の意識も,社長は本社から来て2~3年でどうせいなくなるし,社長が変わるたびに方針も変わる。仕事をしてもしなくても給料一緒で,プロパーの社員はどうせ偉くなれない。という状態だった。田村氏が新社長になっても,どうせ2~3年だろうという雰囲気が社員の間に蔓延していた。本社の伊勢丹も,スーパーは百貨店より格下に見ており,スーパー経営に力が入っていなかった。
(ぼやきさんのところに似ていませんか?)
田村氏は,土日なしで現場を回って,そしてビジョンを打ち出しました。
バックヤードのおじさんおばさん,レジのおばさん,掃除のおばさん,自転車整備をしている人まで,ありとあらゆる人に声をかけ,現場の話を聞いて回った。強み・弱みを分析して,どうやってこの会社を立て直せるか,原点に戻って
考えたそうです。(強み,弱み,ビジョンなどは記載しませんが・・・。)
田村氏は考えたようです。「たかだか社員210人,売上高xxx億円の会社なのだから,こてこての田村カラーのスーパーにすればいい。」と,CIを徹底的にやったそうです。コーポレートカラーを始め,ありとあらゆるものを変えたら,最初は,どうせ2~3年でいなくなる社長だからと高をくくっていた社員も,今回は違うぞと感じ始め,そこから社員の意識が改革されてきたのです。
お客様の立場で考えた(素人だから出来たということで,この辺の話も観点がユニークで面白かったです。映画「スーパーの女」を地で行く感じでした。)
社員にもコスト意識を持ってもらう。自由裁量で新しいことにチャレンジさせる。人事の改善,給与体系の改善と次々打ち出す改革の話に,改革に真剣取り組むとはこういう事をいうのだと感じました。
人事でも,プロパー社員がどうすればやる気になるか,親会社と言うだけでポストがある人は外したり,目に付くどうしようもない社員を実際に降格させたり(それは店長でも降格対象)したそうです。降格対象社員も実際に話をして,半年たってこのままなら降格させると,面と向かって話をしたようです。こういうところもコミュニケーションですよね。そんなことを通じて,積極的に配置転換を実施した。
(細かくは記載できませんので,田村氏の講演などで聴講して欲しいと思います。)
従業員とのコミュニケーションは,「従業員が自分の会社を誇りに思える企業にしたい。」という気持で取り組んだそうである。
徹底したCIを行なう際,同じ方向に向いてくれない人の使い方は,褒めておだてて使う。ちゃんと褒めること。
現場では,一緒に入り込んで話しながら改革を行なった。飲みに言ってコミュニケーションはしない。仕事の中(現場)でコミュニケーションする会話に尽きる。
田村氏の講演を聴講すると詳しく聴けます。
ぼやきさんの,『多くの社員からは、あまり信頼されておらず、期待感も少ないですが、私は、前よりもよい状態になるのではないかと期待します。』
社員に信用されていないのはこれからの頑張りで変わると思います。少なくともぼやきさんは,期待しているのですから・・・。頑張れ社長!
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